オレ様探偵とキケンな調査

───ピンポーン


「はぁい」


鍵を開けて玄関のドアを開けた瞬間、あたしは腹部の強い衝撃に身を崩したところ、背後から首に回された手に呼吸を奪われた。


「明美、ここだな?」


「…ッ!」


「アンタらんトコのおまぬけ探偵が俺を尾けてたのはわかってたんだよッ。さぁ、金か明美、どっちかよこせよ。じゃなきゃ、悪いがアンタの命、もらうぜ?」


いやらしく光る包丁の刃があたしの首元を狙う。


明美さんを、ヒデくんをなんとか守りたくて、あたしは締め付けられた喉をなんとか声にしようとする。


「みん、な…逃げて…っ!」


───グッ!


後ろの男───明美さんの元旦那はあたしの首をより一層強く締め、ジリジリと土足のまま部屋へ上がりこんだ。