オレ様探偵とキケンな調査
「増田ッ!!」
───ドンッ!!
ほんの一瞬の出来事だった。
あたしを放してヒデくんに向かう男の背中を帯金さんが蹴飛ばして2人で揉み合う。
帯金さんは男の持っていた包丁の刃先を手で握ると、それを投げつけ男の上に馬乗りになり、首に巻いていたネクタイで後ろ手に手を縛りあげた。
「テメェッ!放せッ!ブッ殺すぞッ!!」
「殺す、って。言ったな?」
「殺してやるッ!全員ブッ殺すッ!!」
「オーイ、小松のオッサン。サツの連中、入れて」
「はい」
その言葉を合図に、制服の警官、私服の男達が5人、部屋の中へ入ってきた。
「増田 博志、傷害及び殺人未遂の現行犯で逮捕する」
───ガシャン
帯金さんにうつ伏せに伏せられた男の手に手錠がかけられた。
「椿ッ!!」
床に座り込んで立てないままのあたしを帯金さんが抱き締めてくれる。
男が捕まった事への安心感と、さっきまでの恐怖が今頃になって震えと涙になって溢れた。
───ドンッ!!
ほんの一瞬の出来事だった。
あたしを放してヒデくんに向かう男の背中を帯金さんが蹴飛ばして2人で揉み合う。
帯金さんは男の持っていた包丁の刃先を手で握ると、それを投げつけ男の上に馬乗りになり、首に巻いていたネクタイで後ろ手に手を縛りあげた。
「テメェッ!放せッ!ブッ殺すぞッ!!」
「殺す、って。言ったな?」
「殺してやるッ!全員ブッ殺すッ!!」
「オーイ、小松のオッサン。サツの連中、入れて」
「はい」
その言葉を合図に、制服の警官、私服の男達が5人、部屋の中へ入ってきた。
「増田 博志、傷害及び殺人未遂の現行犯で逮捕する」
───ガシャン
帯金さんにうつ伏せに伏せられた男の手に手錠がかけられた。
「椿ッ!!」
床に座り込んで立てないままのあたしを帯金さんが抱き締めてくれる。
男が捕まった事への安心感と、さっきまでの恐怖が今頃になって震えと涙になって溢れた。