オレ様探偵とキケンな調査
⑫オレ様探偵の愛
目が覚めると、白い天井と白いお布団。


「椿?」


「帯金さん…」


「病院だ。安心しろ」


そう言ってあたしの頬を撫でてくれる帯金さんの手には、包帯が巻かれていた。


男───警察───逮捕。


あぁ…そっか…。


解決できたんだ…。


「ヒデくんは…?」


「小松のオッサン、明美と一緒に警察で聴取されてる」


「颯太くん…」


「未成年だから、今回の件については無関係でっつーことで警察を説得した。駆けつけた刑事、オレの同期だから」


「そっか…。帯金さん、手は…?」


「何だってオマエは人の心配ばっかすんだよ。少しは自分の事考えろ」


「うん…。でも、どうしてあの時、すぐに来てくれたの…?」
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