オレ様探偵とキケンな調査
「そうだったんですか…」


「仕掛けておいた罠だったとはいえ、椿達には何も言わず怖い思いをさせて悪かった。首…ゴメンな?」


「フフッ…」


「?」


「帯金さんのゴメン、って、初めて聞きました」


「傷、つけちまったな」


「ううん、平気。それよりヒデくんの心の傷の方が心配で」


「アイツ、泣かなかったよ」


「…え?」


「明美に抱かれて震えてはいたが、泣かないで踏ん張ってた。“ママはボクが守る”って、必死になって立ってたよ」


「そっか…」


「ヒデはこの先、明美を大切に強く守っていくだろうよ」


「…っ…っ…うん…」


「あんなガキでもちゃんと守るモン見えてんだ。オレも負けてらんねぇと思う」


「…?」
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