オレ様探偵とキケンな調査
改札をくぐって、あたしはショップを転々とし、新しい服を買って、あの汚い事務所へ急いだ。
───コン、コン
ノックすると、帯金さんが「小松のオッサン」と言っていた年配のオジサンがドアを開けてくれた。
「鳴海様ですね。どうぞお入りください」
「ありがとうございます」
「奥のソファーでお待ちを。ただ今、お茶をお持ちいたしますので」
「あ、おかまいなく。あの…帯金さんは…?」
「社長はただ今、調査で外出中でございます。お急ぎでしたら、連絡いたしますが」
「そう…です、か。あの…」
「はい?」
「ここで待たせていただいてもいいですか?」
「はい。社長も昼には戻るかと」
「じゃあ…おじゃまします」
昨日と変わらず雑然とした事務所。
所々破けた古いソファーに腰をかけてみるけど、家にいるよりよっぽど居心地が良かった。
───コン、コン
ノックすると、帯金さんが「小松のオッサン」と言っていた年配のオジサンがドアを開けてくれた。
「鳴海様ですね。どうぞお入りください」
「ありがとうございます」
「奥のソファーでお待ちを。ただ今、お茶をお持ちいたしますので」
「あ、おかまいなく。あの…帯金さんは…?」
「社長はただ今、調査で外出中でございます。お急ぎでしたら、連絡いたしますが」
「そう…です、か。あの…」
「はい?」
「ここで待たせていただいてもいいですか?」
「はい。社長も昼には戻るかと」
「じゃあ…おじゃまします」
昨日と変わらず雑然とした事務所。
所々破けた古いソファーに腰をかけてみるけど、家にいるよりよっぽど居心地が良かった。