オレ様探偵とキケンな調査
お昼を済ませてその日1日はお客さんはなく、中1日休みをもらって迎えたイブ。
「今日出張で、明日も帰りは遅い」
いつものように感情のない信吾さんの言葉を聞いて、あたしも家を出た。
商店街はこれでもかと言わんばかりにムダに明るい。
赤と緑のイルミネーション、手を繋いだ恋人達。
でも、去年までの虚しさは感じなかった。
2年ぶりに1人じゃない夜を過ごせることに少し浮かれた自分がいた。
相手は“アノ”帯金さんだけど…。
「にんにちはー」
事務所のドアを開けると、珍しくデスクの上のパソコンを操作してる帯金さんがいた。
いつもならソファーで爆睡の時間なのに。
「おっ。メシが来た」
「あれ…。小松さんは…?」
「オッサンは外に出てもらってる。ストーカー被害の調査。オレが今日からアンタの依頼で他に手回せねぇからな」
「そうですか。じゃあ、小松さんのお弁当は冷蔵庫に入れておきますね」
「ついでに、お茶」
「はぁい」
お弁当をテーブルの上に置き、いつもは小松さんが淹れてくれるお茶をあたしがいれる。
2人分の湯呑みをテーブルに置くと、もうすでに帯金さんのお弁当箱には半分しかご飯が残っていなかった。
「今日出張で、明日も帰りは遅い」
いつものように感情のない信吾さんの言葉を聞いて、あたしも家を出た。
商店街はこれでもかと言わんばかりにムダに明るい。
赤と緑のイルミネーション、手を繋いだ恋人達。
でも、去年までの虚しさは感じなかった。
2年ぶりに1人じゃない夜を過ごせることに少し浮かれた自分がいた。
相手は“アノ”帯金さんだけど…。
「にんにちはー」
事務所のドアを開けると、珍しくデスクの上のパソコンを操作してる帯金さんがいた。
いつもならソファーで爆睡の時間なのに。
「おっ。メシが来た」
「あれ…。小松さんは…?」
「オッサンは外に出てもらってる。ストーカー被害の調査。オレが今日からアンタの依頼で他に手回せねぇからな」
「そうですか。じゃあ、小松さんのお弁当は冷蔵庫に入れておきますね」
「ついでに、お茶」
「はぁい」
お弁当をテーブルの上に置き、いつもは小松さんが淹れてくれるお茶をあたしがいれる。
2人分の湯呑みをテーブルに置くと、もうすでに帯金さんのお弁当箱には半分しかご飯が残っていなかった。