オレ様探偵とキケンな調査
「あの…!帯金さ…」


「チースッ!」


───バタンッ


あたしの言葉を遮ったのは、久しぶりの登場、明美さんだった。


「お、明美。治ったんか?」


「子供共々、インフルから復活」


「こ、子供っ!?」


「あれ、社長、この客…?」


「依頼主兼ウチの探偵だ」


「へー?なんか雰囲気変わったんじゃね?」


「あ、改めまして、よろしくお願いします。鳴海 椿です」


「あ。髪、切った?」


「ハイ…。それより明美さん、お子さんいらっしゃったんですか?」


「3歳児の子持ち、シングルマザーってヤツ」


えー…。


子供…。


どう見てもお水系の…いや、いや、これは失礼だよ、ね。


「チャラくて子持ちに見えないっしょ?」


「そ、そんなことはっ!」


「わかりやすいタイプ」


そう言って明美さんは母親が持つ独特の貫禄、余裕のようなものを見せて笑った。
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