初恋、嘘恋、片恋。





「俺まじだっせ……空兎のことで好きなやつほっとくとか…新山に会えねーかな…」






…何それ…蓮の彼女…たしか…カンナさんが…いるじゃん…。





あたしは、すうっーと息をすって、話そうとした。





この個室トイレから出て、角を曲がれば、蓮のいるところ。





きっと、蓮は気づいていないだろう。





…あ、今蓮はトイレ中だよね…?





それに、男子トイレにいるとか嫌われるよね…?










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