ニートな同居人
――不思議な夢を見た
美少年が私の家に住みついてる夢だった
朝はモーニングコーヒーと卵焼きと食パンとサラダ
『この野菜ね、私の両親が作った野菜なの』なんて言いながらそのサラダを食べていた
美少年は、うんうん、美味しいと、とても美味しそうに食べてくれて―――…
「――ヤ、ア――、アヤ…!、アヤ!」
体をゆさゆさと揺らされてビックリして目を開くと
『――え…』
目の前に美少年の、彼
「もう、やっと起きた!遅いよ~?もうご飯作っちゃったんだからね!」
美少年はベラベラと話した後立ち上がって私の部屋を出て行った
―――と?
今のはなんだ、何があったんだ、と考えつつ時計を見ると午前6時
9時出勤だけど皆8時30分には集まってるけど真面目な私は8時くらいに出勤するし、徒歩と電車を含めると40分程度かかる
7時過ぎにいつも家を出る
現実に戻された私はてきぱきと着替えてスーツのズボンをはいた時、ポケットに違和感があってポケットに手を突っ込むと
『―――え!?』
大量の諭吉様が此方に顔を出した
手の中に入りきらない万札がパラパラと音を立てて落ちて、現実に引き戻される
そうだ、そうだ
ニート君と、同棲したんだ