優しさ、そして愛
「そろそろ離してやれよ」
私の手を引き立ち上がらせたのは
奏斗だった
そのまま2人掛けのゆったりして
ソファーに座らされた
その隣に奏斗も座る
奏斗とは未だ手を繋いだまま
むしろ指を絡め始めた
最近はこれが私の日常になっていた
「お帰りなさい、杏さん」
放課後になり竣が迎えにくる
竣が優しく私の背中を押しながら
車に乗せる
そういえば竣も最近
スキンシップが多くなった気がする
「ねぇ、竣
誕生日何が欲しい?」