優しさ、そして愛
「向こうのチームまじ怖いわ!!」
両手いっぱいに枕を抱えて
戻ってきた斎が嘆いた
後ろには同じように両手いっぱいに
枕を抱えたトモさんとヤスさん
もともと蓮たちが泊まるための
部屋には大量の枕で溢れた
「安心してください
杏さんには決して当てさせませんから」
「杏は守ってやるからな」
竣もお兄ちゃんも怖いよ
笑っているのに目が笑ってない
「あいつらボコボコにしてやろーぜ」
「そうだね、杏ちゃんのためにもね」
蒼汰も輝も楽しそうだけど
なんかオーラが黒いよ…
「じゃあ、始めるわよ?」
沙奈のかけ声で一斉に枕を投げ始めた