首筋の月


「ウ、ソ…」

棗「嘘ではありません。

でも、私は生前、君のお父さんがずいぶん君のことを気にかけていたのを知っている。


だから、君が心配なんです。

どうでしょう?


私と一緒に、暮らしてみては?」


「……………。」


突然の話が重なりすぎで、頭がパニックを起こしている。


あたしを引き取る?

気にかけていた?


つまり、あたしは『ひだまりの丘』にいられなくなる?



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