首筋の月

「…え、あたし!?は?え…ええっ!?」

ぼんやりとそんなことを思っていると、三角形の真ん中にあたしの顔が浮かぶ。

その顔は、あたしと同様焦った顔をしている。

これ…鏡?

荒夜「首元を見ろ。」

言われたとおり、自分の首を見ると、左の方に三日月のようなものがふちどられていた。

「なにこれ、刺青…!?
あたしこんなのしてないんだけど!?」

尚人「落ち着けよ。それは『印』だ。」

「イン?」

尚人「今夜、身体に異常はなかったか?」

あ…そういえば、首が焼けるように熱かったときがあった。

しかも、刺青と同じような場所…

霞「志紀ちゃんが18歳を迎えた日の月を見ると、覚醒するようになってたみたいだね。」

は?
覚醒?

なにそれSFですか?\(^q^)/

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