首筋の月

霞「もともと俺達は、神と悪魔の末裔で、人じゃないんだ。

神っつっても、正式な末裔は荒夜だけ。
俺達はまぁ、荒夜の手助け役?みたいなもん。

んで、棗は悪魔の末裔。アイツは手下を使い棄てるから、俺達みたいに付き人が決まってるわけじゃないんだ。」

手下を、使い捨て…?
そんなに酷い人だったなんて。

あんなに優しく、頭をなでてくれたのに。

あたしは愛されてたって。

よく頑張ったねって。

独りで苦しかったねって。

言ってくれたのに。

「あんなに優しい人が…?
嘘、そんなはず…」

荒夜「お前は馬鹿か?」

グサッ

今の言葉はキツかったぞ…。
なんでそう直球でくるかなぁ!?

どーせばかですよ!
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