首筋の月

霞「話を戻すよ。

能力のことは、俺達もあまり詳しく知らないんだ。

だから、使い方を聞かれても困るんだけどねー…

それだと志紀ちゃんが困るから、うーん…」

「荒夜君はどうやって魔法を使ってるの?」

荒夜「魔法じゃない、能力だ。

俺は“糸”を伝って力を流し込むイメージをする。

大切なのはイメージだ。」

尚人「珍しいな、荒夜が教えてくれるなんて。」

荒夜「まだ油断は出来ない。
乃亜がかけた呪いは18歳だ。この一年間に必ず何かがある。

コイツが19歳になるまで油断は出来ない。

棗もまた狙ってくるだろうよ。

自分の身が守れそうもない能力だからな。
どうせ俺達が守るんだ。

だったら治癒の能力で直してもらわないと割に合わないだろ。」
< 42 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop