首筋の月
霞「話を戻すよ。
能力のことは、俺達もあまり詳しく知らないんだ。
だから、使い方を聞かれても困るんだけどねー…
それだと志紀ちゃんが困るから、うーん…」
「荒夜君はどうやって魔法を使ってるの?」
荒夜「魔法じゃない、能力だ。
俺は“糸”を伝って力を流し込むイメージをする。
大切なのはイメージだ。」
尚人「珍しいな、荒夜が教えてくれるなんて。」
荒夜「まだ油断は出来ない。
乃亜がかけた呪いは18歳だ。この一年間に必ず何かがある。
コイツが19歳になるまで油断は出来ない。
棗もまた狙ってくるだろうよ。
自分の身が守れそうもない能力だからな。
どうせ俺達が守るんだ。
だったら治癒の能力で直してもらわないと割に合わないだろ。」