首筋の月
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ガラッ
「志紀、その首のどうしたの!?」
教室にはいるなり、耳をつんざくようなでかい声。
「…笹那、そんなにおっきい声出さないでっていつもいってるでしょ。」
「まーまー気にすんなよ!」
笹那 沙菜(ササナ サナ)。面白い名前のあたしの友達だ。
沙菜「んで、それキスマーク?」
「…っあ、アホか!
そんなもんつけるやついないわ!」
沙菜「ホントかな~?
それじゃあこの沙菜ちゃんが確かめてあげよう!」
「ちょ、やめてよっ!
いひ、いひゃひゃひゃひゃ!
こら…こらーっ!」
沙菜「ちぇっ、くすぐり作戦は失敗、か!」
あたしの弱点を知り尽くしている…
なかなか手強いな…くっ