首筋の月


_________


ガラッ


「志紀、その首のどうしたの!?」

教室にはいるなり、耳をつんざくようなでかい声。

「…笹那、そんなにおっきい声出さないでっていつもいってるでしょ。」

「まーまー気にすんなよ!」

笹那 沙菜(ササナ サナ)。面白い名前のあたしの友達だ。

沙菜「んで、それキスマーク?」

「…っあ、アホか!
そんなもんつけるやついないわ!」

沙菜「ホントかな~?
それじゃあこの沙菜ちゃんが確かめてあげよう!」

「ちょ、やめてよっ!

いひ、いひゃひゃひゃひゃ!
こら…こらーっ!」

沙菜「ちぇっ、くすぐり作戦は失敗、か!」

あたしの弱点を知り尽くしている…

なかなか手強いな…くっ

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