首筋の月


「お、志紀ねぇおはよ。」

「おはよ。
あれ、また身長のびた?」

「志紀ねぇが縮んだんじゃね?」

「うるっさいガキ。」

ゴンッ

「いってぇ!
なにすんだよ!」

「年上に向かって失礼なこと言った罰ね。」

「はぁ?
なんだソレ、縮むってもうババアなんじゃ「次は朝食抜きだよ?」サーセン。」

この生意気なガキは和真。中学3年だ。

ここにきたときは小学一年。

一番年が近くて、一番一緒にいた時間が長い。

だから、わりと仲がいい…んだと思う。

< 5 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop