首筋の月
「お、志紀ねぇおはよ。」
「おはよ。
あれ、また身長のびた?」
「志紀ねぇが縮んだんじゃね?」
「うるっさいガキ。」
ゴンッ
「いってぇ!
なにすんだよ!」
「年上に向かって失礼なこと言った罰ね。」
「はぁ?
なんだソレ、縮むってもうババアなんじゃ「次は朝食抜きだよ?」サーセン。」
この生意気なガキは和真。中学3年だ。
ここにきたときは小学一年。
一番年が近くて、一番一緒にいた時間が長い。
だから、わりと仲がいい…んだと思う。