男装好き彼女

真綺が、
「どうした?」
と、聞いてきたから

『チュッパチャプスがない』
と答えた。

「あっ。」
急に声が聞こえたから
振り向いたら矢川が
「ありますよ。ストロベリーのチュッパチャプス…」
と言って、見せてきた。

僕は食いつき、
『ちょーだい。お願い。僕チュッパチャプスないといらいらしてだめなの。』

しょぼくれていたら
「はい。どーぞ。」
と、チュッパチャプスをくれた。
『ありがとー。』

「いえいえ、困った時はお互い様でしょ?」

そうだったな。

『うん!ありがと。じゃぁ行くかぁ。』

僕はチュッパチャプスを
口に入れ、学校の門をでた。

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