ライラック【企画】
俺は昔から思いたったらすぐ行動しちゃうようなバカで
どうしようもないバカだけど、
どうしても、きみを手に入れたいって思った。
「あのっ!!」
「ひゃあっ?!びっくりした〜…」
「俺…1-6の広瀬圭人!」
「あっ…ウン…」
次の日の放課後、その子の教室に行って勇気を出して話しかけた。
案の定、引きつった顔されたけど。
オレンジ色に照らされた“麻央”の瞳がキラキラ輝いていて、
俺の心臓が高鳴った。
……すきだ。
ほんと、好きだ。
「……しゃっ写真…、好きなの?」
「あ…これ…?」
片手に持った、“麻央”の小さな手には合わないような一眼レフ。