オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


大神くんは本当は

あんな王子様みたいな性格じゃないって事なら

ちーちゃんは信じてくれるかもっ!


私はそう思ってそれを言おうとした時


「赤月さん、」


へ……!?

後ろから、大神くんが私を呼ぶ声が。


し、しかも

なんか黒ーいオーラが出てるよ……っ。


「先生がさっき呼んでたよ?

多目的室にいるらしい」


多目的室!?!

先生って、絶対そんな所に呼びだしたりしないよね……?


「早く行った方がいいよ」


私だけに見えるように怪しく笑って

多目的室に向かわせる。

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