オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


「これでホームルームを終わります」


私は先生の言葉を聞いたらすぐに多目的室に向かった。


教室の中に入れば後ろから大神くんはやってくる。


「今日は早いじゃん」


入ってドアを閉めた大神くんに私はすぐ言った。


「大神くん……っ、辛いレッスンでもいい

怖いやつでもいいから、私のこの性格

なるべく早く治してほしい……っ」


もう頼める人は大神くんしかいない。

辛くても、怖くても早く治さないとちーちゃんに嫌われちゃう。


私が必死にそう言えば、大神くんは


「荒治療でいいってこと?」

そうやって聞いてきた。







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