オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
「里絵……」
「話したいことがあるの……っ、」
そう言うとちーちゃんは静かに頷いて私に付いてくる。
人気が少ない教室に入って呼吸をおくと
私はちーちゃんに向かって言った。
「ちーちゃん、さっきは無神経に何かあったとか聞いてごめん
話したくない時だってあるよね
それといっつも迷惑かけてごめん
私男の子苦手なのに共学とか入ってちーちゃんも
友達とかに言われたりするよね
本当にごめん。だけど……私
ちーちゃんにだけは嫌われたくないの
大好きな友達だからケンカしてそのままになっちゃうのは嫌だ」