オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


ちーちゃんが共学に入ること


それは私と離れたいという理由が含まれていたこと。


「そ……か」

涙を我慢して、うつむく。

すると、ちーちゃんは言った。


「嫌だったの……思い出すから。

里絵といると、自分にイライラしてしょうがないの


里絵が襲われた時、私は部活をしていた

あの時一緒に帰ってたら里絵はこんな風にならなかったのに

って後悔ばかりして、本当はその事を謝りたかったの。


だけど、里絵は私に何も言ってくれなくて

クラスのいじめっ子の時も

男に襲われた時もずっと私の前では笑ってた」


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