オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
私がそう言うと、大神くんは鼻で笑った。
「相変わらず考えが甘いね、赤ずきんちゃんは
全然まだまだだよ
触れられることが怖いくせに
克服なんて、何言ってんの?」
機嫌が悪いのか、大神くんは鋭い言葉を私に言ってくるけれど
今のはちょっとヒドく無い?
いくら大神くんにレッスンを受けている立場だからって
ここまで言うことないじゃん……っ。
「別に、怖がってなんかないもん」
ちょっと反抗したくなって
口を尖らせなが言ったけど
これが悪かった。