オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


「違う……!そんなんじゃない」



確かに、言わない方がいいと思って秘密にした。

だけど……


「それは大神くんの機嫌が悪くなるからで……」


「そりゃそうだ。

僕は赤ずきんちゃんに独断で動かれるのが一番嫌いなんだ

男絡みなら特にね。」


一歩、一歩と近づいてくる大神くんに

後ずさることしか出来ない私。


「ムカつくんだよ、

最近の赤ずきんちゃんは

変に自信を持ち始めてる」


最もな言葉を言われて、私はぎくっとしたと同時に

悲しくなった。


なんでこんな事ばっかり言われなくちゃいけないの?


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