オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
少しくらい自信を持ってみたっていいじゃんか。
その言葉を声に出せば、私はいつもより大きい声で
大神くんに反抗していた。
「なんで大神くんに言わなきゃいけないの?
言わなきゃいけない決まりなんてないもん……
言うか言わないかは私の自由だもん……っ」
それなのに私ばっかりにこんな事言わないでよ……っ。
「私だって、ちゃんと恋愛したいんだから!
好きな人だって彼氏だってほしい
結婚だってしたいもん
だったら頑張るしか……んぐっ」
感情をこめて言っていたら、
突然大神くんは私の口を手で覆って言った。