オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん



「うるさい。」


ドキンー

至近距離で、大神くんと目が合う。

彼の瞳は冷たいものだと思っていたけれど

よく見れば違かった。


なんていうか……必死な目。


「大神く……」


やっと手が離れ彼の名前を呼ぶと大神くんは言う。


「キミが結婚したいとか彼氏がほしいだとか

そんな事はどうだっていい。興味もない。


だけど、それで他の男を探すくらいだったら

僕がしてあげるよ」


え?

最初はその言葉の意味が理解できなかった。


どういう意味だって問いかけようと大神くんの顔を見たら

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