オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
そんな理想があったのに。
いくらレッスンだからってそんな事までする必要ないじゃんか……っ
涙でにじんだ目を必死で拭う。
初めてだったんだよ?
ずっと、ずっと大切にしてきたの……。
それなのに
「初めては好きな人としたかったのに
大神くん最低だよ!!」
私が大きな声でそう言えば
ダンー!!
彼は壁を叩いてこう言った。
「だったら僕を好きになればいいだろ。」
なんて自分勝手。
自分は慣れてるからって、私にそんな事言ってくるんだ。
そんなの最低だよ……!