オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


もう


「大神くんなんて大っ嫌い」


私はそれだけを言って教室を出た。


オオカミくんはやっぱりオオカミくんで


意地悪で強引。


優しいと思っていた姿は


きっと私のことを食べるため。


分かっていたのに、分かりたくない自分がいて



きっと、私は

ただそれを見ないようにしてたんだって


気が付いた。

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