オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


ダンー!


「いくらあんたでも、ふざけてっと

潰すよ?」


鋭く睨みつけて低い声で言う。

しかし、


「うおー怖い怖い」


あいつはまるで怖くなさそうにそう言った。

本当、教師らしくない。


僕はイライラしながら教室を出た。


めんどくさい事にもなるし、嫌なヤツにも見つかるし

今日は本当にツイてないな。


だいたい、元の原因は全てコイツが悪いんじゃないか。


下駄箱で偶然会った、部活終わりらしき彼を見る。


「お、大神じゃん?部活?」



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