オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
すると、
「確かにそうだよ!クラスみんなで仲良くなった方がいいもんね」
「うん、それじゃあ赤月さんと大神くんよろしくね」
劇の配役は決まった。
チラリと赤ずきんちゃんを見る。
その表情はとても落ち込んでいて、うつむき加減だった。
ふっ、まぁ可愛そうだと言ってしまえばそうだけどね。
キミがいけないんだよ。
僕の事大嫌いとか言うから。
これで赤ずきんちゃんは
今日のレッスンに必ず来なきゃいけなくなった。
「待ってるよ、赤ずきんちゃん」
僕はバレないように微笑むと、教室を出た。