オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


【ダメ、私
オオカミくんとは付き合えない】


そう書かれていた。


「ご、ごめんなさい……!

私勘違いして」


恥ずかしくて、顔を真っ赤にしながらそう言えば大神くんは私を見て笑う。


「赤月さんって、せっかちなんだね」


その言葉に周りはクスクスと笑い出した。

ひ、ヒドイ……っ!


しかし、

「赤月さん、色々面白いね

なんか人と関わりたくないのかと思ってた」

「ね、ちょっと抜けてるよね」


周りの女の子が何人かそう言ってくれた。

良かった、引かれてはない?


「じゃあ今度は小人と妖精の役

練習しようか」


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