オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
しみじみと、そう思っていると
大神くんが隣に座ってきて
みんなには聞こえないくらいの声で言ってきた。
「赤ずきんちゃんさ、はいとか返事しちゃってさ
そんなに僕と付き合いたかったの?」
「ち、違……あれは大神くんが
台本にあんな事書くからつい、」
小さい声で反論すると
彼は笑顔で言った。
「あんな事って、僕はちゃんと
台本、とも書いたよ?」
そ、そうだけど……。
「まっ、可愛いかったけど」
えっ!?!
私はビックリして顔を思いっきり上げる。
すると、