オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
うわあ。
これが一番嫌なんだよなぁ。
「赤ずきんちゃん、僕と結婚して下さい」
えっーと、えっーと、
名前を呼んで見つめ合う。
「大神くん……」
で見つめてればいいんだよね!
「ぷっ、」
「へ?」
すると、真剣に見つめていたのに
大神くんは突然笑い出した。
「僕、じゃなくてそこオオカミくんだから
本当おっかしーなもう」
お腹を抱えて笑う大神くんを見ていると
自分の恥ずかしさも忘れて
私は彼に見入ってしまった。
だって、こんなに楽しそうに笑ってる。