オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


いつもは、素を見せない大神くん。

クラスではもってのほかって感じだったのに……。


「大神くんってあんな風に笑うんだね」

クラスの子達がそう言ってるのを見て

私は更に嬉しくなった。


「はい、じゃあ赤月さんはそこ気を付けてね!

じゃあ次、一番最初に戻ってナレーター行くよ」


私は自分の席につく。

すると、石渡くんがやってきた。


「なんかお前、楽しそうだな」

「うん、楽しい……」


私がそうやって笑顔を見せると

彼は少し寂しそうな顔をした。


「なぁ、」

??

< 223 / 317 >

この作品をシェア

pagetop