オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
うう、完全に気のせいだった……。
すると、
「ふっ、」
ポンポンー
大神くんは優しい笑顔を浮かべて
私の頭を撫でてからどこかに行ってしまった。
…………っ。
こんな事もしてくるから、大神くんってよく分からないんだよ。
「じゃあみんな、スタンバイして〜」
その言葉に一気に緊張が込み上げてくる私。
うわ、手震えて来た……っ。
「赤月!」
すると、後ろから大きな声が聞こえて
石渡くんがやってくる。
「衣装、似合ってる。
あんなに練習したんだからお前なら大丈夫だ」