オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん

『キャー!後ろからキスされてるよ』


『素敵、憧れる〜』


ちょ……っ、大神くん

キス!?!


「こうして赤ずきんとオオカミくんは

いつまでも、いつまでも幸せに暮らしましたとさ

おしまい。」


幕が閉まっていくと同時に

離される唇。


「大神くん、なんで……」


キスはフリでいいはずなのに

彼は私にそっとキスを落とした。


「文句は後だ、

この後多目的室で待ってるよ」

そんな言葉を残して立ち去ってしまった大神くん。


ドキン、ドキン


その後ろ姿にドキドキが止まらない。


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