オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


ずっとこのままだったらいいのにって。


だから私の足は動かない。


すると、


ヒューーードンッ!!!


「うわあ!!」


多目的室の窓に大きな花火が打ちあがった。


「大神くん、花火、花火まん前だよ!!」


「ちょうど場所が良かったらしい、穴場だね」


音を立てながら咲く花火を見て興奮する。


「キレイ~~こんな所で見れるなんて」


でも石渡くんとの約束、破ちゃったな……。


ドーンっと繰り返し鳴る音とともに

暗い部屋が明るくなっていく。

「赤ずきんちゃん、」





< 247 / 317 >

この作品をシェア

pagetop