オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


「大神くん……」


それは、相手の事を自然に意識させる。


ドキ、ドキ


ぎゅむーー


「ふぁっ、なにふんの」


ここいうのをいい雰囲気というのだろうか

なんて考えてたのに、大神くんは急に私の鼻を摘んだ。



「急に、遊びたくなってさ」


「はなひてほ~」


鼻を摘ままれたことでうまく話せなくなった私を見て

大神くんはくすっと笑う。


「もう!」


だけど、大神くんの笑う顔が見れて良かったって思った。


心の中の温かい気持ちは花火とともに

私の中で花開く。


だけれど、私はそんな事に気づいていなかった。

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