オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
そして次の日ー
「ごめんなさいっ!!」
私は朝、一番に石渡くんの所に行って謝った。
「いや、別にいいけどよ
お前は主役でいろいろあっただろうし
でも……俺にもいろいろ、言いたかったことがあるつーか
なんつーか」
眉を下げて落ち込んだ様子を見せる石渡くんに
私はとっさに言った。
「ほ、本当にごめん……っ
話なら今日とかどうかな?石渡くんが暇だったらでいいんだけど」
「おう!今日は部活ねぇから暇だ」
ぱっと顔を明るくした石渡くんに
私はホッとしながら笑顔を見せた。