オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


「赤ずきんちゃん、今日はどんなレッスンをしようか」


「お、大神くん……っ

その事なんですが……」


私はびくびくしながらも正直に話した。

すると、

「あ、そう」

反応はそれだけだった。


「いいの?」

「嫌だよ、でも埋め合わせなら仕方ないじゃないか

キミは約束を破ったわけだし」

破らせたのは大神くんなんじゃ……

って思ったけれど、それは言えなかった。


「まぁ、いい。

僕にもやることはあったし

その変わり明日からはちゃんと来ること」


「うん!!」


良かった……。

怒ってない。

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