オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
劇を終えてから、なんだか大神くんは性格が柔らかくなった気がする。
前みたいにすっごい怖い言葉を使わなくなったし
よく笑うようにもなったし……。
私は、大神くんに手を振ってから教室を出た。
そして走って石渡くんの所へ行く。
「お待たせ、石渡くん」
「おう、屋上行かねぇか?」
「うん」
私たちは屋上に向かった。
「うわー、涼しい~」
そこはとても風が気持ちよく吹いていた。
「あのな、赤月」
「ん?」