オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
した、なんて言えないよ……。
「フリだったよ!フリ」
私が慌てて言えば、彼は安心した表情を見せて
「よかった」
と言った。
石渡くん、本当にいい人だなぁ。
そんなに私の事を考えてくれているなんて。
「まぁ、言いたいことはあったんだけど
人まずそれ聞けたからいいや
後はもっとちゃんとした時に言いてぇから」
「うん、分かった」
私たちはそれを話終えると屋上を出た。
2人で話ながら階段を下りていると
自分たちの教室の階までやってくる。
すると、
グラー!!