オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん

「僕は人に奪われたものには興味がないんだ

最初に言ったよね?

終わりにする時は丸ごと全部食べるって

約束通り、君を食べて終わりにしてあげるよ」


グイー!

「きゃあ……っ」


私は大神くんに手を持ち上げられて拘束される。

その怖さに目をつぶると、彼は強引にキスを奪った。


「んん……っ!!」


噛み付くようなキス。


それは最初のキスとは違くて


「ふ……っんん」


2回目の優しいキスとも違う。


「や、だ……っん。」


ただ、苦しくて、息することが出来ないキスだった。

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