オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
「これ聞いても何も感じねぇの?」
「別に」
泣いてるから何だって言うんだ。
もう僕には関係ない。
僕と赤ずきんちゃんの関係は終ったんだから。
「そ、ならいいけど
じゃあ俺は石渡の方援護するけど
文句はねぇよな?
今慰めてやれば、赤ずきんちゃんと石渡デキちゃいそうだな
そしたら俺のお陰。俺の株も上がるし丁度いいわ」
勝手にすればいい。
付き合うのだって僕には関係ない。
「勝手にしろよ」
低い声で言って睨みつけ、僕はその場を後にした。