オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


びくりとしたけれど、怖くない。

私は完全に克服したんだって分かった。


「俺、お前の事好きだから」


「へっ」


真剣なまなざしは、しっかりとみていることができなかった。


「その……恋愛感情として好きなんだ」


「…………っ、」


石渡くんにそんな気持ちがあったなんて

気づかなかった。


遊びに行くのも、男友達ってこんな感じなのかなって思ってたから


「最初はちょっとむかついたからイジめてやろうって思ってた

でもそのうち、お前の素直な所見てて

すげぇ応援したくなった。

気づけば目で追ってた」




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