オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


初めて、告白された。

嬉しい、とっても嬉しい。


「順番逆になっちまったけど

俺と……付き合ってほしい」


頭を下げる彼を見る。

相手に好きだと言われるのはとっても嬉しいことだ。

だけど、やっぱり違うんだ。

ドキドキしない。体がポカポカしないから

私の心にはもう大神くんしかいないんだって気づく。


「石渡くん……ありがとう

とっても嬉しいよ、だけどね……!」


私が自分の気持ちをはっきり言おうとした瞬間


ガチャンー!!

勢いよくドアが開いた。


「ちょっと待てよ。」


ー!!?
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