オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん
最初の印象は最悪で
出来れば関わらないようにいこうって思ってた。
けれど、
彼の優しさを知り、笑顔知り
時に子供っぽい表情をすることも知って
気づけば大神くんと離れるのが嫌だと思うようになっていた。
この感情がはっきり好きって感情なのかまだ分からない。
だけど、
ドキドキする。
彼の一つの行動で涙が出る。
これってやっぱり特別な感情なんだって思うの
「ごめんなさい」
「そ、か……赤月がそう思うなら仕方ないよな
ありがとうな、ハッキリ言ってくれて」
すると、石渡くんはうつむきながら屋上を出て行った。