オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん


私はすごく悲しくなって


手を差し伸ばして来た大神くんを突き飛ばした。


バンー!


「そんなにイジメるのが好きなら

別の人にしなよ……っ!」


ずっと、ずっと不安だったんだ。

完璧な大神くんが私に告白してくるなんて

本当なのかなって。

もしかして、その時の勢いで言っただけなんじゃないかって……

でも、そんな不安な気持ちも

きっと今日になれば無くなるよって自分に言い聞かせた。


だけど大神くんは何も変わらない。

むしろ娯楽だなんて言われたら……


やっぱりウソだったんだって思っちゃうよ。

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