オオカミくんに、食べられちゃった赤ずきん



今もただでさえ心配をかけてしまってるのに

これからもずっとこうだったら

いつか同じ学校じゃなきゃ良かったのにって思われてしまう。


そんなの、絶対嫌だよぅ……。


「まっ、キミの意識も戻ったことだし

僕は先に教室に戻るよ」


「あ、待って……!大神くん……っ」


私に背を向けて保健室を出ようとする大神くんを必死でとめる。


「あの、私……っ、頑張るから

その……、

男の子苦手なの克服するの付き合って下さい……っ」


気付けば私は勢いのままそんな事を言っていて

< 34 / 317 >

この作品をシェア

pagetop